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お知らせ・情報【代表ブログ】マンションの大規模修繕工事は「18年周期」で考えてよいのか?

日本経済新聞社が配信するポッドキャスト番組「 マンション冒険(マンションクエスト) 」で、大規模修繕工事について取り上げられていました。
「高騰する修繕工事費!積立金が不足…、マンション修繕工事を延期・中止しては?」
近年、建築資材や人件費の高騰によって大規模修繕工事の費用が上昇し、修繕積立金の不足に悩むマンション管理組合が増えています。
こうした状況のなか、工事を延期することで修繕費を抑えることはできるのでしょうか。
この番組では、安易な工事の延期・中止に警鐘を鳴らす一方、大規模修繕の費用を削減する方法として「12年周期から18年周期への延長を図る」ことも紹介しています。
今回は、この番組内容を紹介しながら、修繕コストの適正化について考えてみたいと思います。
1.日経ポッドキャストの要点
この番組では、修繕積立金が不足していることを理由に、工事の延期・中止するとリスクがあることや、他の選択肢の可能性について指摘しています。
1)マンションの資産価値低下のリスク
経年劣化が進行しているにもかかわらず、安易に必要な修繕工事を延期あるいは中止すると、雨漏りや外壁の剥落事故の発生によって資産価値が下がる。
2)管理組合が法的責任を問われるリスク
外壁の剥落によって通行人などに被害が発生した場合、区分所有者が損害賠償責任を負う可能性もある。
3)修繕周期の延長による長期的な費用削減も可能
耐久性の高い素材を使用することで、一般的とされる「12年周期」を18年程度に延長できれば、60年間で必要な5回から3回程度に減らせる可能性がある。
そして、専門家の目で建物を調査してもらったうえで、工事内容や周期を最適化すべきというものでした。
2.大規模修繕工事の「18年周期」に対する疑問
こうした主張については、概ね賛同できます。
本来必要な修繕をただ先送りすると、建物の劣化が進行し、結果的に多額の補修費用が必要になったり、結果的に建物の寿命を縮める可能性があるからです。
また、外壁タイルの剥落などによって、第三者に被害が生じれば、管理組合にとって重大な問題となります。
ただ、大規模修繕工事の実施周期を12年から18年に延長するという考え方には注意が必要です。
そもそも、「18年」という年数について、客観的な根拠が具体的に示されていません。
国土交通省の「長期修繕計画作成ガイドライン」では、外壁塗装などの修繕周期について、12~15年程度を目安としています。
<同ガイドラインでは、長期修繕計画の計画期間について「30年以上、かつ大規模修繕工事が2回含まれる期間以上」とすることを基本としています。>
もちろん、これは「30年間に必ず2回の工事を実施しなければならない」という意味ではありません。
あくまで「目安」です。
ただ、18年周期の場合、30年間の長期修繕計画では、大規模修繕工事が計画期間中1回しか予定しないケースも生じます。
実際には、そのマンションの劣化状況は、その立地環境やもともとの施工品質、使用材料、日常のメンテナンス状況などによって大きく異なります。
そのため「大規模修繕工事を18年周期で行える」説を流すことによって、専門的知識のない管理組合をミスリードしかねないことに懸念を感じます。
3.「修繕周期の伸長」を検討するアプローチは大切
もちろん、修繕周期の伸長を図るという基本方針に異論はありません。
長期修繕計画では、屋上防水改修工事も12~15年程度の修繕周期を採用しているケースが一般です。
しかし、近年では、25年間の長期保証が付帯する防水工法も登場しています。・・・続きはブログで!

