知ってますか?マンション管理委託費の仕組み

  1. マンション住人⇒管理費
  2. 管理組合⇒管理委託費
  3. 管理会社⇒委託
  4. 下請け会社

マンションの管理費はこうして決まる!

超過マージンを管理費に転嫁

 分譲マンションを購入すると、ほとんどの場合、入居前から管理費が決まっています。
 まだ管理組合も設立されていないため、分譲会社の裁量で、自らの系列の管理会社に管理を委託し、  その会社が儲かりやすいように管理委託費を設定しています。
 そこには競争原理が働かないため、当然割高な料金になっているのです。

原価の見えない管理サービス

管理会社が中間マージンをとっている

 マンション管理会社は、いわゆる元請け方式で管理業務全体を管理組合から受託するケースが大半です。
 ただし、管理会社の人員だけですべての業務を実施しているわけではなく、清掃は清掃会社、植栽は植栽管理会社、  エレベータはメーカー系列のメンテ会社といった風に再委託しているのです。

 この再委託している業務の実際の原価は、管理組合には分からないようになっています。 また、管理会社が分譲会社の子会社である場合、競争なくして高い管理受託料を収受できるため、 ここで大きな中間マージンが発生していると考えられます。

人件費から算出する適正な管理委託費

人件費+管理会社経費+管理会社利益=管理委託費

 管理委託費は、各現業会社の経費・利益を含め、主として人件費で成り立っています。
 たとえば清掃は、人件費単価に必要な人数と、当該マンションの作業に必要な時間数を見積もって掛け合わせれば金額が算出できます。
 これを各業務で積み重ね、元請けの管理会社の経費・利益を最後に加えれば適正な委託費が出てくるのです。

 したがって、弊社が査定する際のベンチマークとなる金額は、決して管理会社に無理な要求をするものではなく適正価格ということです。

マンション修繕積立金のカラクリ!

分譲会社の思惑と購入者の意識

修繕積立金の不足

 一般的にマンション購入時に分譲会社から提示されている長期修繕計画とそれに伴う修繕積立金は低目に設定されるケースが多いのです。
 それは分譲会社が顧客の購入意欲が削がれるのを防ぎたいからです。
 その結果、積立金が不足し、必要な修繕工事が行われないマンションや、大規模修繕工事を実施するのに際して、資金を借入れなければならない管理組合も出てきたのです。

修繕積立金の積立方式の問題点

均等積立方式

均等積立

修繕積立金の額は、将来的にも変わらない

段階増額積立方式

段階増額積立

修繕積立金の額が段階的に増える

 修繕積立金の積立方式には、「均等積立方式」と、「段階増額積立方式」の大きく2種類があります。しかし後者の場合は、将来増額しようとしても、マンション購入者間の合意形成ができず積立金が不足する恐れがあります。

 しかしながら、新築マンションの場合は、購入者の当初の月額負担を軽減するため、分譲会社が「段階増額積立方式」を選択し、採用している場合がほとんどです。
 したがって、長期修繕計画を定期的に見直し、マンションのライフサイクルコストを正しく認識したうえで、積立金をなるべく均等に蓄積していくことをお勧めします。

修繕サイクルの最適化

 修繕等の実施時期は、行政からガイドラインがそれぞれの部位や設備の特性に応じてある程度の期間の幅をもって示されています。それに基づき分譲会社が長期修繕計画を作成し、それが管理組合に引き継がれています。
 ただし、その周期は保守的に見積もられているケースが多く見られます。(ガイドラインで10~15年と示されていれば、計画では10年目で計上していることが多い)それは管理会社が修繕工事を早期に受注できることをビジネスとして望んでいるからです。
 実際に修繕が当該マンションに必要かどうかは、現地を見て、劣化状況を把握する必要があります。そのうえで、計画にエントリーされている修繕項目について不要不急と判断できるものがあれば、遅らせることは可能です。貴方のマンション管理会社はいかがですか?

適正な管理委託費を知る!

マンション管理委託費見直しシミュレーション

 マンション管理見直し本舗では、不透明なマンション管理委託費の適正な価格を知ることができるようにシミュレーションをご用意しました。
 あくまでも当社が標準仕様と考えるレベルを基準とした概算ですので必ずその価格になるわけではありませんが、管理委託費見直しの目安にはなるでしょう。
お気軽にお試しください。

管理委託費の見直しは

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